2009年08月10日
真水の水源持ってますか?
こんにちは(^O^)/雨、すごいですね。四国は昨日から降り続いています。
いまは少し小ぶりになっているようですが、避難勧告が出ている地域もあります。
うちの船井ねこ
は、避難勧告が出たらしく、今日はお休みです。
さて、本日8月10日の日経新聞に「生保 解約返戻金10%増」という記事が掲載されています。
2008年度の解約返戻金が2007年度に比べて、なんと10.4%も増加したそうです。
昨年のリーマンショックを受けて、AIGを筆頭に外資系で解約返戻金の増額が顕著とのことです。
一方で、見逃せないのは、「資金確保のために解約する中小企業も多かった」、「資金繰りが厳しい中小企業が資金確保のため、いったん保険を解約した」という記事中の文章です。
昨年秋から続く金融不況の波は予想以上に大きい影響を及ぼしています。
中小零細企業では、大幅な減益となっている会社が多くあります。
こんなとき、企業経営で頼りになるのは、やはりお金です。現金です。
売り上げが上がるとか、損益計算上の利益がでるとか、そんなことよりも現金が用意できるかどうかです。
よくいわれることですが、現金は「真水」です。
真水を入れてやることができれば、生き延びることができるのです。
では、真水はどこから持ってくればよいのでしょうか。
真水とは現金のことですから、現金が確保できれば良いのです。
中小企業の現金調達手段は、
①銀行(金融機関)借り入れ
②役員からの借り入れ
③増資
などが考えられます。
しかしながら、現在のような経営環境では、銀行借入はできるかどうかわかりません。また、返さないといけません。
役員からの借り入れにも限度があるでしょう。
増資で第三者から資金調達することも、よほどその会社に魅力がなければ難しいでしょう。
それでは、中小企業は困った時に真水を確保する手段はないのでしょうか。
そんなことありません。
真水を確保するための一つの手段が生命保険なのです。
真水の水源を自分で創るのです。
生命保険はその掛け金の全額あるいは半額が損金になるものがあります。
掛け金は損金になるのに、解約すると解約返戻金=現金が返ってくるものがあります。
このような保険を契約し、利益の実現を先延ばしすることにより納税を先送りし、真水を自分で創っていくのです。
自分で創った真水ですから、自分の好きに使えます。
好きなタイミングで会社に戻すことができます。誰かに返す必要もありません。
記事で紹介されているような会社は本当に「生命保険をやってて良かった」と思ったことでしょう。
先日ある金融機関の方とお話ししました。
その方によると、「最近リスケの相談が多い。でも、本当に力のある会社は、保険などの簿外資産を会社に戻している」とのこと。
ポイントは、決算書の内容をどうこう言う金融機関でもこのような見方をしているということです。
自己資本比率どうとか、税金を払っても6割は残るとかということも確かに正しいのですが、形式的な常套句を鵜呑みにしてしまっても、その後は誰も助けてくれないということです。