2026年02月09日
GPUサーバー投資

昨年4月、札幌出張の際に千歳市に建設中のラピダスの半導体工場も見て参りました。
ちょうど2ナノメートルの次世代半導体の試作ラインが稼働し話題になっていた時期です。
ま、見たと言っても周辺から覗き込んだだけなのですが、思わず「デカ!」と言葉がでるほど、その大きさが印象に残っております。
当時はGPUサーバーとの関連は意識していなかったのですが、振り返るとその頃から「GPUサーバー投資」の話を耳にする機会が増えてきたように思います。
AIを動かす上で必要不可欠な計算装置がGPUです。
近年その需要が爆増しているのはご承知の通りです。
現在、GPU市場の大半はエヌビディア製が占めており、そのGPUはTSMCによって製造されています。
そして、これらのGPUが大量に搭載されているデータセンターは、米国のプラットフォーマー(Google、Amazon、Microsoftなど)が主導し、巨額の資金で構築し、スーパースケーラーとして君臨しております。
日本の多くの企業や自治体は、こうした海外のデータセンターに依存しております。
AIの利用、クラウドサービス、自社データの保管・処理のために、莫大な利用料を海外企業に支払っているのが実情です(弊社もセールスフォースユーザーです)。
日本企業が負担するこの莫大な利用料がいわゆるデジタル赤字と呼ばれるものです。
日本のデジタル赤字は2024年に約6.7兆円、2035年には18兆円に拡大する予測もあります。
2024年の日本の原油輸入額は約10.7兆円です。
デジタル赤字は、近い将来に原油輸入額をも超える重大な構造問題です。
こうした背景からまずは日本国内に高性能なデータセンターを整備していく事が国策となっております。そのデータセンターにはGPUサーバーが必要です。
この様な流れの中でGPUサーバーへの投資が新たなアセットとして注目を集めているのだと思います。
とは言え、現時点ではGPUそのものは、エヌビディア製、製造はTSMCなどの国外企業に依存しております。
データセンターを日本国内に設置すると共に、日本企業による国産GPU/CPUが製造され、それらを搭載したGPUサーバーが国内のデータセンターで稼働するようになれば、デジタル赤字の構造も大きく改善し、ひいては日本のデジタル主権の確立が期待されます。
また、今後のAI用途の演算量爆増への対応だけでなく、自動運転車、金融、宇宙、医療分野など広範な分野で、その発展に2ナノメートルの次世代半導体が必要となります。
去年の4月、千歳市で眺めていたあの巨大な工場は、日本の命運の一旦を担う重要な工場だったのです。
GPUサーバー投資、ご興味がございましたら、弊社コンサルタントへお声がけください。

