コラム Column

2019年10月28日

確定申告をしないと…

無申告

吉本興業のお笑いコンビ、チュートリアルの徳井氏の税務申告漏れ問題が報道されました。

報道によれば、個人事務所「チューリップ」が約1憶1,800万円の申告漏れと約2,000万円の所得隠しを東京国税局に指摘されたとのこと。

さらには、徳井氏個人の確定申告も無申告であったとのこと。

 

確定申告しないとどうなるのでしょうか。国税庁ホームページに「確定申告を忘れたとき」と解説があります。

国税庁 No.2024 確定申告を忘れたとき

期日までに確定申告をしなかった場合、納税者は以下の罰則を受ける可能性があります。

  • 「無申告加算税の支払を求められる。
  • 「延滞税」の支払を求められる。

 

確定申告をうっかり忘れてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

確定申告をうっかり忘れてしまったときは、できるだけ速やかに、かつ自主的に申告したほうが良いでしょう。故意に納税義務を無視したり、隠蔽したりすると、さらに重い罰則が課せられる可能性があります。

 

帳簿の改ざんや虚偽の記載といった「所得の悪質な偽造」は、「ほ脱」という犯罪行為です。もし、ほ脱をした場合は、無申告加算税や延滞税に加えて重加算税の支払が課せられます。加算税率は、税額の35%~40%と高額であり、もし払えない場合は、資産の差し押さえ等の処分が行われます。

 

所得を少なく申告したり、売上を隠蔽したりする悪質なほ脱行為をした場合は、重加算税や差し押さえに加えて刑事罰に処させる可能性があります。最大で10年以上の懲役もしくは1,000万円以下の罰金(又は併科)となります。

 

徳井氏の場合は、重加算税約180万円、無申告加算税約510万円を含む法人税約3,700万円、源泉所得税約4,300万円、消費税約2,100万円で総額1億円超を法人が納税。

徳井氏の会見では、徳井氏本人が納税額を1億5,700万円と言い、関係者が3,700万円と訂正する場面がありました。3,700万円は、上記の通り法人税の金額で、法人は源泉所得税と消費税を合わせて約1億円超を負担。おそらく徳井氏本人の認識通り、トータルで1億5,700万円を納税したのだろうと推測します。1億円と1.5億円の差は個人の所得税でしょうか。

報道されている税額は、国税分のみのような気もします。地方税が入るともう少し大きくなるような気もします。差額には地方税が含まれるのでしょうか。

 

徳井氏は、2009年に会社を設立したようですが、無申告。税務署に指導を受け、2012年と2015年にそれぞれ3年分をまとめて申告したそうです。しかし、申告後も未納が続き、2016年には銀行預金を差し押さえられたのだとか。

 

今回は「無申告」。「脱税」とは報道されていません。

脱税かどうかは、『意図』したかどうかが重要な分かれ目です。

徳井氏は、「本当に自分がどうしようもなくルーズで」と説明しています。他の理由もあるのかもしれませんが、本当にルーズなのかもしれません。

何度も税務署から無申告を指摘されて、資産の差し押さえまでされた経験のある人がさらに無申告を重ねる…理解に苦しみます。無申告がバレるのは分かっていてやっています。

隠そうというような『意図』があってやったわけではないという判断なのでしょう。

 

法人も個人も確定申告をしないとどうなるのか、勉強になる事例ですね。